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mental counseling

コラム

2019.09.18 

コラム

家族ってなぁに

こんにちは。

ここのところ『家族』について考えさせられる出来事が多かったです。

皆さんにとって『家族』とはどういう存在ですか?

『家族』ってなんでしょう?



一緒に暮らして苦楽を共にした時間が長ければ長いほど、情が湧きます。愛情をそそぎ合い、悲しみや喜びを分かち合い、絆を紡いでいく共同作業をしたという事実が『家族(家庭)』を作っていくと思っています。

そう思っているからこそ、血の繋がりだけが『家族』ではないと思っていますし、そうであって欲しいと思います。

嫁ぎ先で様々な経験をした私は、血が繋がっている人間とそうでない人間が同じ家の中にいることの難しさを知っています。『家族』ってすごく温かい響きだし、私は実家も自分の『家族』も大好きですが、夫の家族と同居していたときには『家族』という言葉に嘘臭さと息苦しさを感じていました。

私は結婚後すぐに同居を始めたのですが、『家族として認めてもらえない、家族にはなれない』と思わざるを得ないことばかりでした。都合の良いときだけ『家族』という言葉を持ち出してくることが悔しかったし、家族という言葉はなんて残酷な選択をさせるのだろうと思っていました。同居が解消されても『家族だから』という理由で理不尽な要求を何度も突きつけられました。

感覚としてはずっと邪魔者、よそ者、小間使い。そう思っていたのは私だけで相手は違っていたのかもしれないけれど、嫁ぎ先での出来事を誰かに全面的に肯定されたとしたら、『家族』なら分かり合えたり許せたりすることが他人には理解できない、許せないことがあるんだよっていうことを強く訴えたいですね。『家族』の成り立ちには時代背景や教育が色濃く影響していると思いますが、そこを考慮してもなお解せないし許せないことが多かったです。



誰しも自分の家族を悪く言われて良い気持ちはしないでしょう。そう思って私はほとんど夫に話をしてきませんでした。それがかえって良くなかったのでしょうね。きちんと話をすべきでした。そして、夫には血の繋がりに甘んじることなく、親をかばうばかりでなく、親がどう思うかなんてことも関係なしに、誰よりも私の味方でいて欲しいとお願いすべきでした。

『家族』って、人が集まってただ一緒に暮らしているだけではないのです。お互いを尊重し合い、思い合い、支え合い、助け合い....などの「あい(合い・愛・相・哀)」がなければ成り立たないものだと思っています。誰か一人が独裁していても誰か一人だけが頑張ってもダメなんです。

 

 

私は今、夫と娘という「自分の家族」と、息子の配偶者と子供という「もう一つの家族」と一緒に住んでいます。息子不在で孫たちと暮らしている状況は、事情を知らない人から見たら少し変わっている”訳ありの家庭”に映るかもしれませんが

 

幸せになってほしい


幸せにしてあげたい


幸せになりたい


幸せになれますように


 

こんなようなことを願っている者同士が一つ屋根の下で

 

人を思いやるってどういうこと?


家族ってなぁに?


結婚って、夫婦って?


親離れ、子離れって?


愛情って?


優しさって?


なーんてことをを手探りしながら、悩んだり泣いたり笑ったりしています。特別な環境に見えて実はどこの家庭とも大きな違いはないかもしれません。

 



他人なら「さようなら」で縁が切れるけど、『家族』はそうもいきません。距離を置くことはできても血で繋がり続けます。良くも悪くも因縁で結ばれているのが『家族』なんですね。そこに新しい命が生まれ、さらに繋がっていく『家族』。遡って考えれば私の親のずっと前から『家族』は繋がって今に至っています。考えれば考えるほど、気が遠くなる命の繋がりです。

結婚すると両家の『家族』と縁が繋がりますが、血の繋がりがない者同士が『家族』になるには時間が必要だと思います。それはやはり、『家族』になるためには心が繋がらないと無理だと私は思うからです。極端に言えば、いくら血が繋がっていても心が繋がっていなければ『家族』にはなれないし、心が繋がっていれば血よりも確かな濃いものを築いていけるということです。

 

一緒に暮らしている孫は、同居が解消されたら私たちと過ごした日々を忘れてしまうでしょうけど、家族として過ごしているこの瞬間を慈しみながら、大事に大事に過ごしたいと思っています。こんなにも愛おしく尊い存在を生んでくれたお嫁さんが私たちを『家族』と思ってくれたら嬉しいですね。


夫の家に同居することがどんなに孤独で大変なのかを知っているからこそ、私はこの同居生活を1日も早く解消してあげたいです。子育てだけでも精神的にいっぱいいっぱいなのに、お仕事もして頑張っているお嫁さん。自分のペースで家事や育児、仕事ができるような環境になれば、きっと今とは違う明るい未来を見てもらえるんじゃないかなと思っています。


息子とお嫁さんが元いた『家族』から新しい『自分の家族』の歴史を作っていく姿を、ただただ微笑んで見守っていける日が来ることを信じ、娘にも幸せな家庭が築けるご縁があれば良いなぁと思います。


 

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