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mental counseling

コラム

2019.07.16 

コラム

一人ひとりに伝えたいこと

こんにちは。

『THIS IS US』というアメリカのドラマをご存知ですか?(番組詳細:ウィキペディアへ)今、BSプレミアムでシーズン2が放映されています。ほのぼのとしたドラマではなく、毎回何かしら考えさせられる奥深い作品です。家族それぞれの過去と現在が織り交ぜながら描かれているドラマなので、シーズン1から順に見ていくことをお勧めします。(Amazonプライムビデオにシーズン1と2があるのは確認しています)

ドラマの中で、アルコールと薬の中毒になっている長男が家族セラピーを受け、生き方を改めていく過程が描かれてる回がありました。セラピーを受けた後、彼はあるものを作成します。あるものとは、謝りたい人を書き並べたリストでした。彼はリストに書かれている人たちに会いに行き、謝罪したり感謝の思いを伝えたり、誓いを立てたりします。「自分の気持ちをちゃんと伝えられた」そして「許してもらえた」という気持ちが彼の心を徐々に救っていきます。

私は彼のリストに自分の人生を重ねました。私は誰に会いに行き、何を伝えようと思うのでしょう。



会いたい人はたくさんいます。お世話になった人、恩師、片思いしてた人、連絡が取れなくなってしまった友人、SNSで知り合って仲良くなった人、遠く離れた場所に暮らしている親戚、そして、本当は会いたくないけど、再会したらまた友達に戻れるんじゃないかなと淡い期待を抱いている喧嘩別れした友達に、迷惑をかけたままの人.....

リストに名前を書いた人に対しては、これから長い人生をかけてアポイントをとり会いに行こうかなと思っています。どのパターンもハッピーエンドではないかもしれません。それでも、ただのエンドになったとしても、人と人との関係(縁)にはけじめをつけておきたいなぁと思ったのです。

過去の「ありがとう」や「ごめんなさい」を今さら伝えたって、相手は戸惑うだけかもしれません。逆に自分がそうされたら嬉しいかと問われたら、正直あんまりピンときません。相手の自己満足に付き合わされたって思っちゃうかもしれません。

でも....

会いたい人には会えるときに会っておいた方が良い


という思いは常にあります。

私は今から15年くらい前に同級生を一人亡くしました。亡くなったことを知らされたのは、彼女のお母様からいただいた喪中を知らせるハガキでした。彼女との出会いは小学生のとき。それから亡くなるまでの間、ずっと年賀状を互いに送り続けていた友人です。

会おうね、会いたいね


って年賀状で毎年のように言い続けて、結局、私は彼女に会えませんでした。30歳になるかならないかで彼女がこの世を去ってしまうなんて思いもしなかったことです。

彼女の家にお悔やみに行ったときに見た遺影は信じられないくらい若くて、学生のときのまんまの笑顔の写真でした。彼女が眠っているお墓を訪ねましたが、名前が刻まれている墓石を見てもピンをきませんでしたし、今も、実は亡くなったことを実感できていません。いつか会おうねって、お互いがお互いの年賀状に書いていたから、もう二度と会えないなんて嘘であって欲しいのです。



こんなふうに...

自分が知らないところで知らない間に、会いたい人や伝えたい想いがある人が亡くなってしまうことはあり得ることです。心が痛いです。自分もまた、友達の知らないところで知らない人生を送り、何も知らされないままこの世を去っているかもしれません。

どちらにしても、なんだか寂しくて悲しいなって思います。

会いたい人に会いに行くと言っても、明日から急に旅に出るわけにはいきません。どこにいるかもわからない人もたくさんいますし。だから、せめて、身近にいる家族や親、友達や知人には伝えたいことは伝えていかなくちゃと思います。すぐに会えるからと言って気持ちを抜かないで、「ありがとう」「ごめんね」はちゃんと伝えないとって。

 

エンディングノートも書き始めたいなぁと思ってところですが、ドラマを見て考えることが増えました。明日ノートを探してみようかな。

 

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