世の中には色々な事情を抱えている人がいます。仕事、生活、健康、恋愛、家庭....細かく考えていくとキリがないほど、心を悩ませる問題は存在しています。
自分が泣いたり笑ったり怒ったりするのと同じように、世界のあちこちで泣いたり笑ったり怒ったりしている人たちが大勢いるわけですよね。365日、地球は人の喜びと悲しみで回っている、そんなふうに思えてきます。
そして、自分が誰かに何かしてあげることやできることは限られていて、その限られていることの中で実現できるものも限られていて、できることをしたとしても相手が望んでいる状態に持っていけることは極々僅かなのだなぁと思うことが最近増えました。
体調の悪さで辛くて憂鬱なあなた
これから何をどうしていけばいいか分からないあなた
理想と現実の間で苦しんでいるあなた
大切なものをなくして悲しんでいるあなた
守りたいものを守る方法を探しているあなた
上の文章の「あなた」の後に「を見ているのは辛い」という文章を加えてみてください。「あなた」も辛いけど、そんな「あなた」を見ている「私」も辛い、という意味の文章になりますね。一番辛いのは当然本人だけど、それを見ていることしかできない方も辛いんだよね....このような思いを経験された方は多いのではないでしょうか。
とどのつまり、問題の解決は本人にしかできません。見守っている方はヤキモキしますが、他人の人生を変わって生きることはできません。自分にとってドンピシャな解決策や健康法があっても、他人にはかすりもしない愚案になることもあるわけです。人を元気にする方法よりも自分を元気にする方法を見つけた人の方がハッピーなのかもしれませんね。
ですから....
目の前にいる人を救えない.... と悩んでいる方がいたら、まずはあなた自身がハッピーになれることを探して欲しいと思います。できるだけで構いません。あなたが心を痛めても解決しないことで心を傷めないで欲しいのです。
先にも書きましたが、一番辛いのは本人です。間違っても「あなたも辛いけど見ている方が辛いのよ」と言わないでくださいね。『見ているのは辛いから早く問題を解決してくれ。問題が解決されたら私が辛くなることもない。私がこんなに辛いのはあなたのせいだ』と聞こえてしまいます。実際、そう思ってしまうこともあるかもしれませんが、大事な人を傷つけることをあえていう必要はないですよね?
他人の人生を自分の思う通りに運ぼうと思っても無理な話です。平穏な生活の中に不意に訪れるアクシデントが、自分や相手の人生にどう影響していくのかは各々の選択によって変わります。あなたはあなたの選択に真剣に向き合わなくてはいけないし、相手も相手で真剣に向き合っているはずです。
人の心はわがままですし気まぐれです。構って欲しいと思うこともあれば放っておいて欲しいと願うこともあります。見ていて欲しいと思うこともあれば見ないで欲しいと思うことだってあります。優しさが仇になるケースもたくさんあります。
私の大切な人たち。見ているとどうしても手や口を出したくなります。一緒に頑張ろうって気持ちで接しても逆に相手にプレッシャーを与えちゃったりして、で、それで落ち込む私を見て、悩みたい人が私の前で本気で悩めなくなっちゃったりもする。それはお互い望まない状況になりますよね。
だからこそ、「しんどい」とか「辛い」を伝え合うんじゃなくて、そこだけを分かってもらおう、分かろうとするんじゃなくて、「あなたは私にとって大切な人で、私はあなたを大切に思っています」っていう想いを伝え合っていくことの方が、生命力が上がってイキイキする気がするんです。
枯れた花を眺めているより、命を輝かせている生花を見ている方が幸せです。生活を共にしている者同士が水や太陽になって命を注ぎあっていけたらどんなに素敵だろうかと思う毎日です。
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