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mental counseling

コラム

2019.06.30 

コラム

私さえ我慢すれば

こんにちは。

ここのところ体調がイマイチ。今日はベッドの上で半日ゴロゴロしていました。湿った空気と雨のせいで、心がスカッと晴れない毎日が続いています。皆さんの体調はいかがですか?



私は頭の中にふわっと言葉が浮かんでくることがあります。湧いてくるというか降ってくるというような感覚です。今日はゴロゴロしながらこんな言葉が降ってきました。

「私さえ我慢すれば良いって思っていたけど、


じゃあ、私は?


私の気持ちはどうなるの?」


つむっていた瞼がパチっと開きました。

「私さえ我慢すれば良い」

何かあると、いつもそう思っていました。

私が我慢すれば、黙っていれば、それで物事が何事もなく済む。揉め事もなく、波乱もなく、みんな幸せに過ごせる。思い返せば、ずっとそう思っていて、そうしてきた自分がいます。

人と関わっていれば、空気を読んで言わないこともあるし、自分の意見よりも他人の気持ちを優先することはあります。それで良いんだ、って思えることはたくさんあります。

でも、もうちょっと深く考えてみると後悔していることがあるんですよね。もしかして、我慢しなくてよかったんじゃないかな、もしも、あのとき違う反応を示していたらこんな気持ちにはなっていなかったんんじゃないかなって思うことがあるんですよ。

自分が本当にそれで良いって納得していることなら、本当の意味で「それで良い」のだと思います。でも、そうじゃない場合、後々になって自分が被害者みたいに思えちゃう場合、「それじゃ良くなかった」わけですよね。

防衛本能が働いてその場を耐えてやり過ごしたとしても、自分が我慢することで他の人が幸せになれればそれで良いって思えたとしても(例えそれがそうだとしても)、自分の心は傷だらけ。

他人を大切に思うみたいに、どうしてもっと自分を大切にできないのでしょう。どうして「私さえ」って、自分を犠牲にしてしまうのでしょう。「犠牲」という言葉が出てくる時点で、もはやそれは誰のためにもなっていないですよね。相手は私が「納得」したと思っているわけで、「犠牲」になったとは思っていないわけですし、そうだと知っていたらまるで違う選択がされていたでしょうから。



「私さえ」っていうけど、そんなに自分をないがしろにして良いのかな。どうして「私さえ」なのかな。間違ってないと思うけど、「私さえ」と思っている人の周りはそんな「私」の気持ちをどこまでわかってくれているのかな。本当は違うのにそれで良いって頷いているのだから、周りの人は「私」を完全に誤解してしちゃうし、信じちゃう。そしたら、「私」はずっとその人の気持ちを裏切らないように自分の本心を裏切り続けなきゃいけなくなる。「いい人」であり続けようと頑張り続ける。

あのときイエスって言ったのに、今さらノーって言ったら、それこそ誰の手もお手上げになっちゃいます。「大丈夫」って言ったのに、本当は「全然大丈夫じゃなかった」なんて言ったら、せっかく相手を傷つけないように我慢したことなのに、時間差で相手に大ダメージを与えちゃう結果になりますよね。

いろんな人間関係があります。そうせざるを得なかった状況、そう言わざるを得なかった状況、いろいろな状況はあります。私もそうだったから、そうだったからこそ、今、こんな気持ちになっています。

「私さえ我慢すれば良いって思っていたけど、本当に私はそれで良かったの?」

って。答えはNO。大半のことがNOでした。偽善だったと思います。なんか、そんな自分がかわいそうだし嫌だし、腹が立つな...。しっかりせぇよ、気張れよ、大丈夫だよ、言ってみなよって言ってあげたい。過去の自分に。そして、もっと自分の気持ちを大事に、自分のことを大切にしてもいいよね?って自分の中にあるいろんな思考にYESをもらいたい心境にもなっています。

わがままも愚痴も不満も、言ったって良いじゃないですか。いつも物分りが良い人であろうとするのは無理です。誰も彼もに良い顔なんてできません。できないことを無理やりやろうとしてたから過去の自分に後悔が残っているのだから、それに気づいたのだから、いい加減もっと自分らしく生きなければ自分や自分を愛してくれている人たちに申し訳ないです。

「私さえ我慢すれば」と思いがちな方へ。

本当にあなたさえ我慢すればそれで良いのですか?

「誰かの幸せと自分の幸せを引き換えにしている感」がある我慢は、しなくていい我慢だと思います。

何度後悔や反省をしても繰り返してしまう思考の癖。癖はなかなか治りませんが、新しい習慣をつけることで上書きはされます。自分の思考の癖を知れば、傾向と対策が練れます。毎日忙しくて自分とゆっくり向き合う時間はなかなか取れないかもしれませんが、このコラムを読んで何かを思い、自分をもっと大切にしようって思ってくれたら嬉しいなと思います。



自分が傷ついてもなお相手の気持ちを大切に思えるあなたなら、自分のことも大切に思えるはずです。誰かを愛せる人ならば、自分のことも愛せるはずです。愛しましょう。自分をもっと。

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