今日から12月。一年で一番気ぜわしさを感じる月になりました。
先日の仕事帰り。バスの運行が終わっていたため駅からタクシーを利用しました。そのときにタクシーの運転手さんから
「はい、お疲れさまでした。」
という言葉をかけられ、キャンディを頂きました。3つの飴が丁寧にパックされています。
「ありがとうございます!」
運転手さんのお心遣いに、ぐったり疲れていた体も心も元気になりました。そのあとに特に会話はありませんでしたが、嬉しさの余韻は家に着いてからもずっと続いていました。このタクシーの運転手さんからプチギフトをもらって心癒されたお客さんはどれくらいいるのでしょうね。思いを馳せると心が温かくなりました。
飴ひとつで繋がる心の交流。
甘いキャンディが口の中で溶けていくように、お互いの気持ち(緊張感、疲労感など)が解けていくような気がします。
『キャンディコミュニケーション』=小さな心遣い
人と人とが飴ちゃんを通じてハッピーになれるコミュニケーションを、私はキャンディコミュニケーションと呼んでいます。飴ちゃんの威力はすごい
思えば、私の両親のカバンにはいつも飴ちゃんが入っていました。その飴は「黒飴」か「のど飴」で、小さい頃は苦いのど飴をもらうのはあまり嬉しくなかったのを思い出します。今も会ったときには飴ちゃんをくれます。自分では買わない飴なので味わうのが楽しく、口の中に広がる親の愛情をひしひしと感じられるようになりました。
子供が小さかった頃、カバンの中にはいろいろなものを入れて持ち歩いていました。紙とペン、小さな絵本やおもちゃ、そして、お菓子や飴は常に入っていました。子供をあやすことがなくなった今は同伴者がいるいないに関わらず、カバンにはガムや飴、チョコレートが入っています。災害が起きたときのちょっとしたエネルギー補給とリラックスを確保するためでもあります。
それと、これは母親の徹底した言いつけが身にしみているのですが、ティッシュとハンカチは必ず入れています。もちろん自分が使うのが一番の目的ですが、一緒にいる人や困っている人がいたらサッと手を差し伸べることが出来たらいいなと思って携帯しているのです。何かの役にたつかもしれないと色々な物を入れていくうちに、手持ちのカバンがどんどん大きなサイズになっています(笑)
お互いが嬉しくなることを日頃からたくさん積み重ねていきたいと思っています。私は自分の行いが誰かの助けになったと感じたときに喜びを感じます。自分の存在が認められたような気持ちにさせてくれるのです。素晴らしいサービスや心遣いを受けたときの「ありがとう」という気持ちを、私自身が誰かにギフトできたら嬉しいなぁと常に思います。
いつでも、どんな時でも、幸せの種を蒔ける人でありたいというのが願いです。
「消しゴム貸して」
「うん、いいよ」
こんなことがきっかけで友達と仲良くなれた経験、ありませんか?
「コレ使う?」
「わ、ありがとう!」
「手伝おうか?」「大丈夫?」
「助かります!」「ご心配ありがとうございます」
困っている時、ふいに差し伸べられた優しさに感激したことはありませんか?
たった一言で救われたことはありませんか?
どんな小さなことでも、「良いことをした」「喜んでもらえた」と思えることを率先して実行していくことを心がけています。おせっかいにつながってしまうこともあって反省することもしばしばありますが、「ありがとう」という言葉は言われた方も言う方も、とても気持ちがいいものです。「ありがとうの輪」が広がっていく世界って素敵だと思いませんか?
誰かのためになることを考えながら過ごしていると、いつの間にか、自分の幸せのバロメーターが上がっていることに気がつきます。
「ありがとう」という気持ちは波動として輪のようにじわじわと広がって、自分も、他人も、にっこりできる魔法のようなものだと思います。
飴ちゃんを「はい、どうぞ」と渡すキャンディコミュニケーションのような小さな心遣いとコミュニケーションを自然にできるような、そんな温かい社会で生きたいなぁ。
困っている人に対してどう接していいかわからない、どんな言葉をかけたら元気になってもらえるか知りたい、そんな方、お話ししてみませんか?
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