時間や場所を問わずに悩みを相談できる、メールカウンセリング

mental counseling

コラム

2018.10.28 

コラム

ストレスや怒りを人にぶつけない

こんにちは。

今日は「怒りは人にぶつけるものではない」というお話をします。

 



 

自分への不満


世の中への不満


他人への不満


 

それを、なぜか全く関係のない人にぶつける人がいます。


 

例えば、病院で。

担当した医者に文句があるのに、医者がいなくなってから看護師さんに文句を言う人がいます。言いたいことは言いたい相手に言えばいいのに、それを出来ない人が全く関係のない人の心を傷つける。八つ当たりされた人はたまったものではありません。大きな病院では「待ち時間が長い」ことに腹を立て「俺は忙しいんだ!」と病院スタッフに怒鳴る人も見かけます。医師も看護師もスタッフも仕事をサボっているわけではないし、待合室にいる患者さんたちがどんな事情を抱えてこの場にいるかもわかりません。「俺は忙しい」という事情ではなく、「あとどれくらい待ちますか?」と順番を尋ねる方がスマートだと思います。感情的になって怒りをぶつけたところで待ち時間は変わらないのですから。

消費者センターなどに頻繁に電話をかける人もいますね。

とにかく何か文句を言いたい。

とにかく誰かと話したい(商品への不満から、最終的には個人的な愚痴へ発展)

仕事でいつも頭を下げているから誰かに謝罪をさせたい

など、日頃のストレスが相当溜まっている人が多いそうです。



もちろん、正当な理由があって電話をしている人の方が大半でしょうけど....。苦情を扱うコールセンターで働く人が心を病んで辞めてしまうという現実は、なんとも心が痛くなる話です。

 

私が銀行に行ったときにはこんな不愉快な現場に居合わせたことがあります。

 

「私のお金なんだから何に使おうと勝手でしょ」


「なんでそんなこと聞くの??」


「私が何か疑われてるの?」


「面倒くさいねぇ!」


 

一人のおばあさんが受付のお姉さんに食って掛かっていたんです。

新しく口座を開いたり、多額の資金を移動したりするときの規制が厳しくなり、手続きも複雑になりましたよね。本人確認のために身分を証明することはもちろん、面倒くさい書類を書かされるようになり、手間と時間がかかるようになりました。確かに手続きは面倒くさいです。でも、受付のお姉さんに文句を言ったって仕方ないでしょうに。

さらに驚いたのは、隣の窓口にいたおじいさんがおばあさんに便乗するかのように

 

「まったく、うるせぇんだから....ゆうちょはそんなこと言わないぜ」


 

と、独り言にしては大きな声で言ったのです。

あの~不満を言う相手を間違えてますよ



マニュアル通りに説明をするしかない窓口のお姉さん。しきりに「すみません」って言っていたけれど、お姉さんが決めたルールではありません。応対も精一杯されていたと思います。

 

人生がうまくいかない


会社で嫌なことがあった


理不尽な扱いをされた


常に不満を抱えている


 

それで、他人や家族に八つ当たり。そして、八つ当たりされた人が心を病んでいく。何も問題は解決できておらず、誰も満足できず、誰も幸せになっていない状態ですよね。

 

八つ当たりは本末転倒です


 

日頃から鬱憤を抱えている人、ストレスを発散できないでいる人は多くいるでしょう。腹が立つ気持ちはわかります。憤りを覚えること、いろいろありますよね。この気持ちをどこにぶつけたらいいのかわからない思いは大なり小なり誰にでもあるものです。

でも、考えてみてください。

銀行の受付をしている人が制度を決めているわけではありません。

看護師は医師や事務のサポートをしながら、患者さんの対応を一生懸命されています。

コールセンターの人は相談の窓口です。

鬱憤も憤りもストレスも、自分自身の問題ですよ。原因がどこにあろうとも、虫の居所の悪さを誰かに八つ当たりするのは間違っています。

ストレスや怒りは他人にぶつけるものではなく、自分で解決し解消していかなくてはいけないものです。


自分の機嫌を誰かにとってもらおうとしてはいけません。


自分の機嫌は自分でとりましょう。


 

自分がどんなことに対してストレスを抱えているのか(何に?誰に?)

どういうときに怒りの感情が沸き起こるのか(状況は?)

負の感情になったとき、頼れる人はいるか(心療内科?カウンセリング?仲間?友達?家族?恋人?)

その感情は誰のものか(自分に対して?他人に対して?世の中に対して?)

 

自分が損をした侮辱されたと感じたとき、または、その出来事によって自分が脅かされると感じたとき、自分を守るために他人を攻撃したり、これ以上の苦痛を味わわないために策を練ったり(避ける、やめるなど)するのは本能と言えます。しかし、本能のままに怒りやストレスを撒き散らしていれば、そのうち人から理解される機会を失い、孤立してしまいます。それこそ、損失や喪失感が大きいストレスになりかねません。

いつの間にか、「クレーマー」になっているかもしれません。問題提起することや苦情を言うことが悪いのではなく、行き過ぎた理不尽な言動に気づけない状態にまで陥ってしまうことに問題があります。

 

今、こんなことに怒っています!


ストレスのはけ口を見つけたい


これって私が悪いの??


 

イライラの原因を一緒に考えてみませんか?

メールカウンセリングのお申し込みはこちらから