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mental counseling

コラム

2018.10.12 

コラム

ギフトは素直に受け取ろう

こんにちは。

 

先日バスに乗っていたときのことです。部活帰りと思われる、二人の女子高生が乗車してきました。

私は、ぼーっと窓の外の景色を眺めていたのですが、乗客が少ない静かな車内でしたので、彼女たちの会話が自然に耳に入ってきました。
Aちゃん「Bってさ、超〇〇だよね。いいなぁ〜」
Bちゃん 「え?そんなことないし」
Aちゃん「えーー、絶対そうだよーー」
Bちゃん「は?誰にもそんなこと言われたことないし」
Aちゃん「そうなんだ....」
Bちゃん「マジでそんなこと言われたの初めてだし」
Aちゃん「......。」

AちゃんがBちゃんのことを褒めている会話なのですが、Bちゃんは言われたことを常に否定します。Aちゃんの言ったことはBちゃんにとっては本当に身に覚えがなくて戸惑っていたのかもしれません。

もしくは、Aちゃんにとって長所に見えたことを、Bちゃんは短所だと思って気にしていることだったのかもしれません。

他人からはBちゃんの本当の気持ちはわかりませんね。

しかし、Aちゃんが一生懸命その場を盛り上げようとしてたり褒めていたりするのに、Aちゃんへ投げかける言葉のすべてを否定で返すBちゃんの態度は、非常に残念な姿として映りました。

 


「は?」


「え?」


こんなふうに短く太い声で切り返されると、思わず身構えてしまいます。何か悪いことでも言って怒らせてしまったかしらと。たとえ照れ隠しで発せられた言葉だとしても、言われた方は愉快ではありません。会話はできていても、このときのBちゃんにもう少し対話力があったらよかったのになぁと感じました。

会話はおしゃべり、対話は話をしている相手と心から向き合うこと...

私はそんなふうに思います。

 
思い当たることはありませんか?



褒められれば嬉しいのに、褒められたくて頑張っている自分がいるのに、いざ褒められると「そんなことないです」と謙遜してしまう

お世辞か社交辞令で言っただけかもしれないのに、正直に喜んだら心の中で笑われてしまいそう

謙遜することで謙虚な人だと思われたい

褒められるとバカにされたような気持ちになる


謙遜は悪いことではないと思います。謙遜することを美学だと信じている人は少なくないでしょう。日本人の気質というか、文化というか、「謙遜する」ことで人間関係を無難にやり過ごして来た風潮があるのではないでしょうか。

子供を褒められても「そんなことないですよ」って返していませんか?さらに、聞かれてもいないのに「うちの子なんて」と我が子のダメ出しをし始める人、いませんか?

私は子供が褒められると嬉しくて(やんちゃ情報が圧倒的に多かったので)

「ありがとうございます。」と素直にお礼を言っていました。相手はお世辞や気遣いで言ったかもしれませんが、私はお世辞でも嬉しかったです。我が子を人前で褒めたり自慢したりは進んでしませんが、他人が我が子をそういうふうに思って見てくれているんだと思うと、私にそれを伝えてくれたことに感謝の気持ちでいっぱいになります。

 



相手から貰った言葉(気持ち)のギフト。

それを素直に受け取れるようになると、自分も誰かにギフトを贈りたくなります。良いところを見つけて、どんどん伝えたくなります。

せっかくギフトをもらったのに「そんなことない」って言い返したり、「本気?」だなんて思ったり、「いらない」って突き返したら、とても失礼だと思うのです。勇気をもって言ってくれた真心の言葉だったかもしれません。贈り物ををその場で「いりません!」って言われたら、あなたは悲しくないですか?照れくさくても、疑わしくても、

「ありがとうございます♫」

「嬉しいです♫」

「頑張った甲斐がありました♫」

「これからも頑張ります♫」

「〇〇さんのおかげです♫」

こんなふうに言葉を返せればスマートだなぁと思います。相手がどう思おうと関係ないです。

「社交辞令で言ったのに本気にしちゃって」と思われてたって良いではないですか。頂けるものは頂きます♡そして、それを全部自分の自信に繋げていきます。

他人からのギフト、最高だと思いませんか?貰おうと思って貰えるものではないと思いますよ。私は他人から頂く褒め言葉を”自分の心の栄養”だと思って生きています。栄養なので、たまに無性に欲しく(補いたく)なったりして(笑)

褒めれたら素直に「ありがとう」。

これでいい!

ありがたや~~ありがたや~~~です。

批判や悪い噂は目立つし、嫉妬などで事実が曲げられてしまうけど、良い評判や噂には事実とそう相違のない、本当のことが多いような気がします。

「そんなことないですよ〜」はせめて1回。全部否定すると、逆に、もっと褒めて欲しいのかと思われてしまうかもしれません!?

バスで見たBちゃんが、友達からのギフトを素直に受け取ることができたら、きっと、たくさんの友達に恵まれるんじゃないかな~。だって、Aちゃん曰く、Bちゃんはとっても魅力ある女の子なのですから。

「あのさ、素直に受け入れたらどうなのよ」

否定しまくりのBちゃんにググッと詰め寄りたい気持ちをぐっと抑えて、私は町田駅でBちゃんの背中を見送りました。あなたはAちゃんとBちゃん、どちらに魅力を感じますか?私は友達の良いところを素直に「良い」と伝えていたAちゃんに好感を持ちました。褒めてもらえたり認めてもらえたらすごく嬉しいし、頑張っている人を見ると嬉しくなって、私はその人を応援したくなります。

 



 

自分が気づけていない部分(長所・短所)

頑張っているところ

努力したところ(見た目、成績など)

励ましや助言、苦言

 

それらを教えてくれる人に素直に感謝したいです。耳に入ってくることは良いことばかりではなく、傷ついてしまうこともあります。言われたくない言葉は心に刺さります。

でも、

『あなたを評価してくれる人がいることは事実』

『あなたを認めている人がいることは事実』

『あなたが知らない「あなた」がいることは事実』

です。

たくさんの他人の目と人の数だけある価値観の中で、あなたやあなたの大切な人の良いところを指摘し褒めてくれる人の存在は貴重です。愛がなければ励ましも苦言もないはずですから、愛と覚悟を持ってあなたにギフトを贈ってくれる人を邪険に扱わず、ギフト丁寧に受け取り、その人の思いを大切にしてほしいなと思います。

そして、あなた自身も、誰かにギフトをしてみてはいかがでしょうか。贈られて嬉しいものが贈っても喜ばれるとは限りませんが、あなたが誰かの一言で救われたように、あなたの一言が誰かの救いになることもあるのです。

 

頑張ってるところ、褒めてほしいところ、聞いてほしいこと、よかったら聞かせてください

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