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mental counseling

コラム

2018.08.22 

コラム

ワンオペ育児で追い詰められないためにすべきこと

こんにちは。

テレビを見ていても、雑誌を読んでいても、SNSでも、孤軍奮闘しているママが多い印象を受けます。ここ数年は『ワンオペ育児』という言葉を頻繁に耳にするようになりました。

私はメールカウンセリングで色々な相談を受けていますが

「周りに迷惑をかけたくない」

という思いから、悩みを深くされている方がたくさんいらっしゃいます。

 

私も『周りに迷惑をかけたくない』『迷惑はかけてはいけない』と強く思っていたので、そのお気持ちがよくわかります。なぜ、そのように思ってしまうのかも痛いほどわかります。

でも....ちょっと考えてみて欲しいのです。

私たちは何かや誰かと影響し合って生きています。つまり、生きていれば、迷惑なことに巻き込まれたり、知らずに誰かの迷惑になっていることもあるということです。

悩んでいる方の頭の中では、”迷惑をかけてはいけない”という言葉は”頼ってはいけない”という言葉に置き換えられています。実際、果たしてそうなのでしょうか?

人に頼るって悪いことですか?

頼ると迷惑になるんですか?

自分がそう思っているだけではありませんか?

先にも書きましたが、私たちは周りの人たちと影響し合って生きています。影響し合っているということは、支え合って生きていることだと思いませんか?誰かに「苦しい」「辛い」と声を発することは『現状の問題点に気付く』『適切なアドバイスや援助を受ける』ことに繋がる大切なステップになります。頼ることはちっとも悪いことではないんです。

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「人に迷惑をかけてはいけない」とがむしゃらに意地を張っていた私がSOSを出すことの大切さに気づいたお話をさせてください。

 

子供たちが小さかった頃、家族経営していた会社が事実上の倒産をしたため、独立を余儀なくされる状況になりました。長男2歳、長女はまだ生まれたばかりのときです。家と仕事を失い、私たちはマイナスからの生活をスタートさせました。

休日もなく仕事に明け暮れ、必死に家庭を支えている夫の健康と精神面を支えなければいけないときでしたので、主人には家のことや子育てに関して余計な心配や迷惑をかけたくないと思っていました。家の中のことは私がなんとかしないといけない、私が、私が....!と強く思っていました。

でも、本心は子育ての悩みや夫にお願いしたいことがたくさんありました。

弱音を吐きたかったです。

泣きつきたかったです。

ひっ迫している家計、混沌とした状況、うまくいかない子育て。孤独や不安に苛まれる毎日から逃げ出したいとさえ思いました。

だけど、

男は外で仕事をして家庭を守る

女は家で家庭を守る

私たち夫婦はそういう考えをお互いに持っていましたし、そうであるべきだと思っていましたから、泥だらけになってヘトヘトになって帰ってくる夫に対し、私は私のプライドをかけて

ちゃんとやってるから

大丈夫だから

という態度を貫いていました。

夫は一生懸命頑張ってくれてるんだから私も頑張らなきゃいけない、それが当たり前だと思っていました。

 



結果..

 

精神が壊れていく恐怖と、子育てのイライラが子供に向かい...手をあげたり、怒鳴ったり、ひどいことを言ったりしました。いまでも思い出すたびに胸が引き裂かれるような思いがします。あのときの私の心理状態は最低でしたし、私の子育ては最悪でした。

あるとき、収拾がつかない状況にまで追い込まれた問題にお手上げ状態になってしまったことがありました。私は多忙な夫を思って何も言えなかったんです。家族を守るために必死に働く夫の手を煩わせたくなくて黙っていたんです。そうして欲しいと夫も思っていると思っていましたし。

しかし、解決できないことを抱えすぎていたため、問題が解決されるどころか新たな問題が生まれ、手に負えない状態にまで膨れ上がってしまいました。私一人の知恵ではどうにもならない状態で、とうとう、ことの次第を夫に打ち明けたのです。

 

「どうしてこうなる前に言ってくれなかったんだ!?」

夫は、取り乱している私にこう言いました。

「できないならできないって、どうして言ってくれなかったんだ!?」

「こんなふうに爆発するまで、なんで黙ってたんだ!?」

とも言いました。

怒られるかと思っていた夫の本心は私が想像していたものと違いました。私が夫を頼りにすることは、夫にとって迷惑なことではなかったのです。むしろ、もっと早く頼って欲しかったと言うのです。夫が問題にしたのは起きている問題ではなく、私がその問題を夫に黙っていたことでした。

 

そうなの??

頼ってよかったの??

迷惑じゃなかったの??

 

頼ってもらえなかったこと、話をしてくれなかったことがとても寂しかったと夫は言いました。

「自分はそんなに頼りにならないのか?」と落胆した表情を見せました。私が守ろうとしていたものはなんだったのでしょう....

家庭や夫婦関係を守っているようで、実は自分のプライドだったのかもしれません....

 

大切な人が一人で悩んで傷ついてしまったときに

「どうして言ってくれなかったの?」と思いますよね。

信用されていなかったのかな?

頼りなかったのかな?

そう思って寂しくなりますよね。

私は頑張る方向を間違えていたことに気がつきました。

 



 

ワンオペ育児をされているママたちへ。

孤独になってはダメですよ。

孤育てになってはダメですよ。

他人に迷惑をかけてはいけないという意識があって当然です。でも、子育ては違うんです。

頑張ろうって思う気持ちは素晴らしいです。でも、その気持ちがあなたを孤独にし、追い詰めてしまう原因になっている場合は、『頑張らなきゃいけない』とこれ以上思わないで欲しいのです。頑張ることが義務になってしまうと、子育ては辛いものだけになってしまうからです。

 

子育て真っ最中のママたちへ。

私たちは子供が産まれたと同時にママになりました。子供と同じ、ゼロ歳からのスタートです。最初から完璧になんて出来ません。

出来ないこと

戸惑うこと

分からないこと

思い通りにならないこと

辛いこと

苦しいこと

寂しいこと

イライラすること.....あって当然です。

 

子育てに悩んでいるママたちへ。

私たちを取り巻く社会は、親切なようで意地悪だったりします。反対に、冷たいようで温かいこともたくさんあります。たまたま意に沿わない対応をされたからといって、すぐに諦めないでください。方法は一つではありません。

それに、誰かに頼ることは自分の弱さを見せる恥ずかしい行為ではないです。生きるための強さです。

相談する相手は、たとえば、行政、家族、カウンセラー、友人....が挙げられます。知恵と励ましと愛が、行き詰まった問題に一筋の光をもたらしてくれます。この一筋の光がこれからのあなたをどれだけ勇気付けてくれるか、私はよく知っています。

頼って下さい。

自分の気持ちを吐き出してください。

自分の本当の気持ちに自分がまず気が付いてあげてください。

辛い時期があったねと笑える日が必ずきます。

私でよければお話を伺います。

自分のした子育てが他の人の子育てに当てはまるとは思いません。

でも、葛藤や孤独に同調や共感を示すことや

「こうしたらいいかも」

というアドバイスは出来ると思っています。

誰かに迷惑をかけたくなくて一人でこらえているのだとしたら、まずは私に声をかけてくださいませんか?

子育てをしているとき、私は本当に孤独でした。子育てが楽しいなんて思えませんでした。きちんと子育てをしなくちゃ、誰にも文句を言わせない子供にしなくちゃというプレッシャーに押しつぶされそうで、子供を可愛いと思う余裕さえありませんでした。

私と同じような思いをされているママの心を少しでも楽にできたら....私がメールカウンセリングサービスを始めたのはこんな思いからです。

 

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