新学期、入社、入学...別れと出会い、終わりと始まり。4月は人生において大きなターニングポイントを迎える方が多いと思います。みなさんはどんな毎日を送っていますか?自分ではなく家族や友人が新しい環境の中で新しい何かを始められたという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
私は「花」が大好きです。「花」という字をどうしても名前に入れたくて詩集のペンネームは「花恋」にしました。美しく可憐に、静かに優しく佇み、人々の心をそっと癒す花のような女性になりたいと常に思っています。枯れていくのではなく生きている今この瞬間に、つまりは毎秒ずっと一番美しい花を咲かせていたいと思います。
「花」というと一冊の本のタイトルを思い出します。
2012年に刊行された渡辺和子さんの「置かれた場所で咲きなさい」です。
話題になった本ですのでご存知の方は多いかもしれないですね。私はまだ読んでいません。タイトルと本の紹介文で読んだ気になっています(笑)ですから、内容についてはそういう考え方もあるなぁ、上手な喩えかたをされるなぁと新鮮な気持ちで受け止めていたんです。そうだな、それなら仕方ないか、ここで頑張るっきゃないんだわ、とも思いました。そんな私が最近思うんですよ。
咲きたい場所で咲けばいいんじゃない??
このユリは以前住んでいた家の庭に突如咲いてくれたんです。びっくりしましたよ。植えたわけではないのに無数の美しいユリが咲いてくれたのですから。知人いわく「ユリって歩いてくるらしいですよ」。ええ??と思いました。種子が雨などで流れてきて流れ着いたところで成長するという意味らしいです。
ようこそ我が家へ!
このユリは毎年ここで咲いてくれるようになりました。
野菜も花も土が悪いと(合わないと)うまく育たないと聞いたことがあります。人生には種まきの前に土を耕す期間があると言われます。土壌が大事だということですね。「根を張って生きろ」という言葉もあるように、生きていくには足元を固める、もっと深いところで言えば生きていくための魂を磨く作業がとても重要なのだと解釈しています。
土を耕しては種を植え、育て、実や花をつけ、それらが枯れ、の繰り返しだった人生。今の私の土壌はどんな状態なのでしょう。種はいつも撒いているつもりだし育てる気は満々ですし、それらが咲くのを楽しみに水やりに励んでいますが、どうも何かがしっくりこない。
あ、多分、違うんだと思ったんですよね。「ここじゃない」と。
人生を「花のように〜」と花に喩える言葉って幾つもありますよね。「世界に1つだけの花」という歌もあるように、私たちって「花」なんだと思うんです。
咲きたいなら咲きたい場所で咲きたい。咲きたい場所で咲いてみよう?自分の身の回りには何かを気づかせてくれるサインがいくつもいくつも転がっています。見過ごさないよう、見て見ぬ振りをしないよう、毎日を丁寧に大切に生きていきたいですね。