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mental counseling

コラム

2019.08.13 

コラム

癖じゃ、癖なんじゃ

こんにちは。

我が家にはミックス犬がいます。名前はルナ。月の綺麗な夜に我が家の末っ子としてやってきた子です。

ルナには変わった癖というか習慣があります。それは、寝る前に必ず私の足を舐めることです。布団で足を隠してもゴソゴソと布団の中に入ってきて、気が済むまで舐め続けます。普段から足を舐めるのが好きな子なのですが、寝る前にはまるで儀式のように足を舐め、水を飲み、また足を舐め、眠りの態勢につきます。この一連の流れがないと寝ようともしません。舐める儀式をして寝るということがルナのルーティンなのでしょう。



顔を洗ったり歯を磨いたりすることは当たり前の習慣です。お風呂に入ったときには洗う順番が決まっています。家事にもルーティンがあり、家で座る場所も決まっています。靴を履くときは左足から...など、思えば私の生活の中にはいくつもの「お決まり」や「ルーティン」があります。いつもやっていること、それをしないと気持ちが悪いこと、皆さんにも思い当たることはありませんか?

癖や習慣は行動だけでなく、思考や言葉にも現れます。良い習慣となって続けていることとは別に、悪い習慣や癖によって困っていることもあるかと思います。「性格は変えられる?変えられない?」という話で盛り上がることがあるのですが、私は「変えられる」と思っています。性格というのは元来持っている素質とは別に、経験や体験によって作られた思考の癖も影響しています。ですから、思考の癖を変えられたら性格も変わっていくのです。

いつも同じようなことで悩んでいたり、同じようなトラブルを抱えている場合、それらは思考の癖が原因で問題を招いているのかもしれません。

頼まれたら断れない人は、断ってしまった後のことを考えて断れないことがほとんどです。人間関係がギクシャクした経験があればなおさら断れない性格になってしまいます。自分の意見をあまり主張できない人も同じです。自己主張が過ぎる人に比べたら印象は良いのだと思いますが、本当は断りたい、本当は言っておきたい、本当は、本当は...を繰り返していると、本当の自分ではない自分を演じ続けなくてはなりません。



『他人は自分をわかってくれない!』と思っている方は、自分をわかってもらうための努力をしていますか?

あなたの言動は、他人からしたら「あなたの全て」として映ります。「良い人」と思われたくて頑張っていた人が、いつの間にか「どうでもよい人」「何を言ってもよい人」になってしまうケースはよくあることです。これは、自分の気持ちを大切にしていないと他人から大切にされなくなる、ということに繋がることだと私は思います。

何でもかんでも自我を通せということではなく、もっと自分を大切にしても良いのでは?と思うのです。空気を読むことも、誰かのために手を差し伸べることも、我慢することも、厄介ごとを引き受けることも、悪いわけではありません。むしろ、そういうことができるってすごいことだと思います。でも、あなたがそれをしなければいけない特別な理由がない限り、しなくても良い配慮、しなくても良い我慢等、『しなくても良い〇〇はしなくていい』のだと思います。

自分がやらなきゃ、自分が我慢しなきゃ、とかって、これも思考の癖です。根拠や理由はあると思いますが、「絶対」ってことはありません。自分が「こうだ」と頑なに信じていたことが、実は「そうじゃなかった」ということなんて世の中たっくさんあります。立場が変われば悪も善になるし、その逆だってあります。思い込みや癖のせいで本当のことが見えなくて損をしたり傷ついたりするのってバカバカしいことだと思いませんか?あなたじゃなきゃできないこと、あなただからこそできることって、今のあなたが考えている以上にあると思うんです。

食わず嫌いをしていたものを食べてみたら「どうして今まで食べなかったんだ!」と思ったことがあります。食わず嫌いしていた食べ物に箸を入れた自分の挑戦を褒めたし、次の挑戦に向けて意欲が高まりました(笑)思考の変革もこれと似ているなぁと思います。マイナスな思いがプラスに変換された途端、見える世界は変わります。「きっとこうだ」と思っていたことが良い意味で裏切られたとき、殻が破けて心が弾け躍ります。



変わりたいと思っていながら変われないでいる間は、変わりたくない気持ちが強いのだと思います。変化をするよりも慣れている現状に留まっていた方が安心だからです。生きる場所を変えることは勇気のいることですが、どうしても行きたい場所があったら、普段乗らない電車に乗り、聞いたことのない駅で降り、入ったことのないお店で物を買い、地図とにらめっこしながらでも向かいますよね。実は、それだけのことなんだと思います。朝、一時間でも早く起きたら、いつもは見ることのない一時間前の朝を見ることができます。同じ場所にいて、同じ毎日を送っていたら、見たい景色も見られるはずの景色もずっと見られません。

考え方の癖や習慣は変えようと思えば変えられます。暴飲暴食をやめて良い食習慣が身につけば健康に近づけるみたいに、考え方を変えるだけで性格も変わっていきます。

新しい時代の幕開けもされたことですし、自分の癖や習慣をちょこっと見直してみませんか。初めは「気持ち悪いな」「面倒くさいな」と思うことがいつの間にか当たり前になって、それをしないと逆に気持ちが悪くなっていったら、それはもう新しい習慣が身についたということです。

悪い癖や習慣を直そうと思ったら直せます。「直そう」って思うことを習慣にしたら、きっと直せます。

 

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