こんにちは。
我が家にはミニチュアダックスフントが2頭いました。1頭は去年の2月に14歳で、そして、もう1頭は連休明けの8日に15歳で天国に旅立ちました。今は3頭目に迎えたミックス犬だけが残りました。
8日に亡くなった犬(ティアラ)は我が家に最初にお迎えした犬です。町田に越してきてから飼い始めました。おっとりしていて頭が良くて、あとから迎えた犬たちをお姉さんとして優しく迎え入れてくれたティアラ。他の2頭よりも圧倒的に健康で病気ひとつしなかったけれど、来月で16歳を迎える老犬でした。
去年初めて愛犬の死を経験し、ティアラが日毎に弱っていく姿を冷静に見守っていたつもりでしたが、命の灯火が弱まっていく様子は飼い主として非常に切なかったです。食べることが大好きだったのに、最期は口が開かなくなってしまいました。スポイドで水を口の中に落としてあげても飲み込めずに口から漏れてしまうだけでした。
亡くなった日はオフで家にいたのですが、体調が悪くて横になっていた間に静かにティアラは息を引き取っていました。最期の時にそばにいてあげられなかった罪悪感が胸を締め付けます。16年という長い間一緒に暮らしていたので、いまだに姿が見えないことが不思議です。餌も用意してしまいそうになります。残ったミックス犬(ルナ)も、心なしか寂しそうに過ごしています。普段はティアラに文句ばかり言ってたのに(笑)
去年亡くなった犬(キャンディ:写真左)と同様、ティアラ(写真右)もその日のうちに火葬してもらいました。(自宅前で葬儀業者が車の中で火葬を行い、お骨拾いもさせてくれて、骨壷に入れてくれるサービスを利用)お線香をあげてから火葬を行うのですが、仮装の準備が整って「点火します」と言われた途端、本当にお別れなんだ、もうティアラの姿に会えないんだと悲しみが一気に押し寄せてきました。
50分ほどで火葬が終わり、骨壷に骨を入れ、まだじんわりと温かい骨壷を抱いて娘とひとしきり泣きました。
ティアラが餌を口にしなくなり、どこか一点を見つめながら横たわって弱々しい呼吸をしている時、私たち家族は「死」を覚悟しました。その時から3日も経たずして旅立ったのですが、その間はずっと体をさすりながら「ありがとう」を言いつづけました。
ティアラと出会ったから、ティアラが愛おしかったから、私たちは2頭目、3頭目と犬を飼いました。犬に囲まれて暮らすことに幸せを教えてもらいました。ティアラには本当に感謝しかありません。ティアラのことを考えると自然に涙が溢れてきます。胸の中でグワングワンと悲しみが渦を巻きます。犬を飼う時から、命あるものには最期があるということを覚悟していました。今回で2回目のお別れですが、最期があるとわかっていても、どうして最期があるんだろうかと思わずにはいられない自分がいます。自分よりも絶対に先に逝ってしまうのはわかっていたのに。
キャンディが亡くなった時も、ティアラが亡くなった時も、自分はこんなに悲しいのに世の中が普通に動いていることも変な気持ちがしました。今日という日は誰かの誕生日でもあるし命日でもあるし、私たちは常に生死の狭間で生きているんだなぁとしみじみ思います。
骨壷はお墓に入れず、家に置いてあります。小さな白い骨壷が2つ。その前に元気だった頃のキャンディとティアラの写真を飾りました。大切な命であっても、なくしたくない命であっても、いつか必ず死が訪れるという自然の摂理を、私は愛犬から教えてもらいました。私は「愛する者の死」というものを目の当たりにしたのは愛犬が初めてなのです。(学生時代にセキセイインコを亡くした時も号泣しましたが、愛犬の死はそれをはるかに超える想像を絶する悲しみでした)
最後に迎え入れた末っ子のルナは心臓の病気と気管支の病気を持っていて、実は去年死に直面しています。余命1年未満と言われながら投薬治療を続け、その1年を超えました。今も発作がいつ起こっていつ亡くなるかわからないような状態ですが、彼女は生きてくれています。我が子同様に愛おしく、我が子以上に私のそばにいてくれている子なので、ルナがいなくなることを考えると気が狂いそうになりますが、今はとにかく、そう、生きている間にたくさん愛してあげることを考えて過ごそうと思います。
愛犬との別れは喪失感が大きく、悲しみや感謝、寂しさや愛おしさ、ぬぐいきれない後悔の数々など、様々な思いが去来していますが、キャンディもティアラも確かにこの家にいて、抱っこして、遊んで、たくさんの思い出と幸せをくれたということを喜びに変えていこうと思いますし、きっと、そうなっていくと思います。
生きている人は生きていくしかありません。生きていくのです。
ティアラ、長い間一緒にいてくれて、たくさんの思い出をありがとう。天国でキャンディと仲良く過ごしてね。私たちを空から見守っていてね。ルナとはもう少し長く一緒にいさせてね。まだまだ連れてかないでね。
亡くなったワンコは虹の橋を渡って飼い主がやがてそこに来るのを待ってくれているっていうけど....いつかまた会えるといいなぁ。抱っこできるといいなぁ。名前を呼びたいなぁ。
今は悲しみより寂しさが強いかな。美味しいものを食べて元気出さなきゃね。