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mental counseling

コラム

2018.09.30 

コラム

「なんとかなる」と「なるようになる」

こんにちは。

皆さんは先のこと考えて不安になることはありますか?私はしょっちゅう不安になっていました。仕事のこと、家庭のこと、子供のこと、お金のこと....

「もしかして...」

「もしそうなったら...」

仮定した世界の中で悩んで過ごす時間が多かったです。しかも、大概が悪いことを想定してしまうので心配が止まりません。悪いことが起きるのではないかと怯えていると不思議と本当に悪いことが起きてしまい、その結果、私の不安は的中するという経験値が上がり、ますます不安を抱えて過ごすという悪循環に陥っていた時期があります。



考えすぎだと言われても、いざという時の備えや心構えをしていたい性格なのです。シミュレーションをしていることで衝撃を緩和できるのではないかと思っていました。それは、そもそも他人からアドバイスをされたことがあるのです。ある程度のシミュレーションはショックに対して耐性ができるから効果的だと。でも、「しすぎ」は逆効果だと学びました。ありもしない不幸な出来事や悲観的な想像を繰り返しているうちに、幸福感を得にくい体質に変わっていったからです。疑うことばかり覚えて、信じることをしなくなった私の毎日は今だからハッキリと言えます。とても、不幸で無駄な時間を過ごしてしまいました。

 

<当時の私の不安リスト>


  • 〇〇から電話がかかってきたときの適切な対応は?(〇〇とは、「学校」「警察」「病院」など)

  • 大地震が起きたら?(備えは?家族との連絡は?家にいた方がいいのか?など)

  • もし大病だったら?(もしかしたら重病かも?自分がいなくなったときのことは?など)

  • 〇〇が亡くなったら?(家族が急死したときの対応)

  • 子供たちの学校生活、交友関係について

  • お金のこと



ざっくり書き出すとこんな感じです。想像の中でしょっちゅう誰かが病気になっていて誰かを殺してました。子供たちがやんちゃだったせいか、学校や保護者、ときには警察からお叱りの電話が来ていたので、電話は大嫌いでした。何かしでかしているのかもしれない、誰かに迷惑をかけているかもしれないと思うと気が遠くなりそうなくらいに心配で不安で仕方なかったです。何れにしても怖い妄想だとお思いかもしれませんが、本気でこんなようなことを毎日のように考えていました。



私は、何かをなくすことに強い恐怖感を持っていたのだと思います。

お金で苦労したので「お金」や「仕事」がなくなることも不安でしたし、大事な「人」をなくすことも怖かったし、「信用」を裏切ることも嫌だったし....掘り下げて考えてみると不安になる要因や原因は必ずどこかにあります。自分がどんなことに不安を抱きやすいかを考えてみると、不安を抱かずに済む方法が見つかるかもしれません。

悪いことが起きることを信じるのではなく、良いことが起きることを信じられる自分になってから、毎日が少しずつ明るくなった気がします。今さらですが、子供たちを信じていると言いながら、常に疑いと不安を持っていた自分を情けなく思います。受ける衝撃が強いとしても、その衝撃を受け止められる親でありたかったです。

先のことを心配するのが悪いのではなく、いざというときのシミュレーションをするのも悪いわけではありません。備えは必要ですし、知識不足のことがあれば調べておくと安心です。

人は未知のもの、つまり、自分が知らないことに恐れや不安を感じます。つまり、抱いている不安を取り除くには自分が何をすべきかを考えることで、恐れや不安を和らげることができるわけです。

それと、言われると本当に当たり前のことだなぁと思ったのですが、先のことを考えていても、未来は未来になってみないと分かりません。心配したってどうにもならない想定外のことも世の中にはたくさんあるのです。

たとえば、地球が滅亡してしまうという都市伝説が巷で大流行りしたことがありましたね。

地球にはいつまで住めるんだ?


宇宙人に征服されることがあるかもしれない!


どこに行ったら助かるんだ??


こんなことを毎日考えていてもどうしょうもありません。1時間後に地球がなくなるかもしれませんし、あなたが生きている間は大丈夫かもしれません。宇宙人について私たちは本当のところを知りませんから、あなたが目撃してないだけで宇宙人はすでにあなたを知っているかもしれません。



考えても仕方のないこと、まだ起きていないこと、自分ではどうすることもできないことを考えているよりも、今日は何を食べようか考えていた方が気持ちが楽です。必要以上の心配をしている時間は、大切な今という時間をとても無駄にしているんですね。

心配ごとというのは、おそらく一生なくならないでしょう。その心配ごとに人生を乗っ取られないようにするには、心配ごとや不安を怖がらずにちゃんと受け止めて、今出来ることの対策をとることです。

「どうしょう」ではなくて「どうしたらいいか」という考え方です。どうしたらいいかを考えて、それらを一つずつ実行して、心配ごとをなくしていくのです。

遠くばかりを見ていると、足元に咲いている可憐な花にも気付けません。落とし穴が掘られていたら、まんまと穴に落っこちます。

皮肉なものです。

考えているのに、それがわかっているのに、それを避けられるどころか、足元をすくわれてしまうのです。

「なったらなったで、その時どうすればいいか考えればいいじゃん。なってもいないことを考えてたって時間の無駄だよ」

と言われたことがあります。『ある程度の備えは必要だ』と言ってくれる人と、『気楽に行こうや』と言ってくれる人がいたことは、私にはとてもありがたいことでした。私は極端に悲観的であり楽観的な側面があったので、私の精神状態によってかけてもらえる言葉が違ったのだと思います。どちらの意見も考え方も間違っていないと思います。

結局は、なるようにしかならない!!


なりたくない未来があるのなら、今を変えるしかない。


「なんとかなるさ」と自信を持って言えるようにするためには、やるべきことをきちんとやっておく必要はあります。なんの努力も準備もなしで「なんとかなるわけがない」のですから。何をしても何もしなくても「なるようになる」ということは、自分の行い一つで「なんとかできる」ということです。


「薬も過ぎれば毒となる」


「過ぎたるは猶及ばざるが如し


考え過ぎてノイローゼになってしまうなら、そこそこ考えたら気持ちを切り替えたほうが良いわけです。体に良いものだって食べ過ぎたら毒になりますからね。なんでも『そこそこ』がグッドバランスなんだと思います。グッドバランスを見つけるまでが一苦労かもしれません。

もっと気楽に、もっと今を楽しんでいきたいなと思っている方、お話してみませんか?

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